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「ウルフマン」 [映画(新作)]

 予告の映像の雰囲気と“狼男”に惹かれて劇場へ。
 映画もさることながら、ベニチオ・デル・トロの魔力にやられた感じです。

「ウルフマン」
THE WOLFMAN 2010米
監督:ジョー・ジョンストン

wolfman2.jpg

 1891年のイギリス。舞台俳優ローレンス・タルボット(ベニチオ・デル・トロ)が25年ぶりに故郷に帰ると、行方不明だった兄は何者かに惨殺されていた。犯人を突き止めるため捜索を始めたローレンスの前に、満月の夜ウルフマンが現れる。
 次から次へ人々に襲い掛かるウルフマンに立ち向かったローレンスは重傷を負う。何とか回復したローレンスだったが、彼自身も満月の夜にウルフマンに変身する体となったことを知る。


 冒頭のシーンから、いきなり恐怖で体が硬直してしまいました。その後もウルフマンにより繰り返される残虐行為の描写は凄かった。19世紀イギリスの田舎の風景も、いかにも何者かが潜んでいそうな空気が充満していて素晴らしい。ゴシック・ホラーの世界に存分に浸ることができました。CGでなく特殊メイクにこだわった変身シーンも作品をより味わい深いものにしていたように思います。

 怪物となってしまったローレンスの恐怖と苦悩、父親(アンソニー・ホプキンス)との確執、兄の婚約者だったグエン(エミリー・ブラント)への想いなど、丁寧に表現されていて、人間ドラマとしても見応えがありました。

 本作のオリジナルとなる1941年の映画「狼男」は未見ですが、“狼男”で私の記憶にある映画といえば「ウルフ」や「ハリーポッター」のルーピン先生、「アンダーワールド」のライカンくらいでしょうか。この作品で初めて“狼男”伝説の魅力を体感できた気がします。

 それにしても、ベニチオ・デル・トロはセクシーですね。ウルフマンと重なる野性味と、苦悩を背負った繊細な表情に、惹きつけられっぱなしでした。

 アンソニー・ホプキンスの貫禄溢れる演技はもちろん、ヒロインを演じたエミリー・ブラント、警部役のヒューゴ・ウィーヴィングも良かったです。すごく怖くて、楽しめる映画でした。☆4

wolfman3.jpg

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コメント 5

coco030705

こんばんは。
配役を見たとき、役者が揃ってるなと思いました。
やはりドラマ性もあって、面白い映画のようですね。
でも怖そうなので、DVDで観ようかしらと思っています。(^^)
by coco030705 (2010-05-01 22:22) 

Naka

あんぱんち〜さん
nice!ありがとうございます!
by Naka (2010-05-03 23:28) 

Naka

coco030705さん
こんばんは。
nice!ありがとうございます。
この手のホラーは、ゾクゾクして好きなのですが、
スプラッター映画が苦手な方は、気をつけた方が良いかも知れません(^^;
ちなみに私は「SAW」などはリアル過ぎてダメでした(;;。
by Naka (2010-05-03 23:37) 

きさ

面白かったです。
前半はスピーディな演出で見せます。
ただ、クラシック・ホラーのムードとスピーディでスプラッタな現代ホラーの要素がちょっと溶け合ってない感じもありました。
ダークなトーンの映像はいいですね。
実は、ジョンストン監督は好きです。
やはり「遠い空の向こうに」と「オーシャン・オブ・ファイヤー」が良かったですね。
この映画はクランクイン直前に監督が交代したとかで、準備期間がな
かったんだそうです。

by きさ (2010-05-23 11:46) 

Naka

きささん
こんばんは。

とにかく映像が良かったですね。
ウルフマンの殺戮シーンも凄く怖くて、
ドキドキさせる演出が上手い!と思いました。

「遠い空の向こうに」は私も大好きな作品です。
同じ監督だったのですね!
nice!ありがとうございました。
by Naka (2010-05-24 00:21) 

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