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「ラビング 愛という名前のふたり」 [旧作(DVD・TV)]

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LOVING
2016アメリカ

監督・脚本:ジェフ・ニコルズ
出演:ジョエル・エドガートン、ルース・ネッガ、マートン・ソーカス、ニック・クロール、テリー・アブニー、アラーノ・ミラー、ジョン・バス、マイケル・シャノン


 こちらもWOWOWで鑑賞。

 1960年代末までアメリカのバージニア州では異人種間の結婚は法律で禁じられていた。酷い話ですが、そんな理不尽な社会で、愛を貫き法律までも変えた一組の夫婦、白人男性リチャード・ラビングと黒人女性ミルドレッドの長年の闘いを、実話を元に描いた作品です。


 1958年、ワシントンDCで結婚した二人は、地元のバージニア州で新生活を始めるが、法律違反で逮捕され州外退去を余儀なくされる。やがて公民権運動が活発になる中、二人はバージニア州に対して訴訟を起こす決意をする。


 「レッド・スパロー」でのカッコいいスパイ役が記憶に新しいジョエル・エドガートンですが、本作では印象が全く違っていて驚かされます。働き者で温厚。家族想いの優しい夫で父の役が良くはまっていました。

 ミルドレッドを演じたのはルース・ネッガ。大きな目が印象的で、控えめな性格ながら芯の強い女性を好演しています。

 エドガートンとネッガの自然な演技が素晴らしくて終始引き込まれました。


 台詞は少ないですが、お互い尊敬し思い遣り合う心が手に取るように伝わって来ます。愛し合うことが罪で、逮捕されたり厳しい罰を科されるなんて信じられませんが、逆境の中では二人の絆の強さが際立って見えました。

 人種差別はもちろん愚かしい事ですが、それを声高に糾弾するのではなく、夫婦の愛の軌跡を中心に淡々と描いているところに好感が持てる。エンドクレジットで流れる実際の夫婦の写真も感動的です。劇中にあるこの写真と同じシーンは、愛に溢れていてとても素敵でした。

 本作のモデルとなった、ラビング夫妻対バージニア州の裁判は有名な事件なのですね、勉強になりました。ドラマチックな名前 Loving の響きの通り、愛の尊さを考えさせられるいい映画でした。

 監督と脚本のジェフ・ニコルズは撮影当時30歳台の若さです。監督の今後の活躍が楽しみになりました。

☆☆☆☆



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のらん

実話なんですね♪ 強く、美しい愛のストーリー♪
ほんとに「Lovingさん」ってお名前なんだ〜
ふたりの愛を貫く、これは宿命?!
ルース・ネッガさん、かわいい女優さんですね(^.^)
by のらん (2018-06-02 13:49) 

Naka

のらんさん
素敵な夫婦の愛の軌跡に感動しました。(^^
ルース・ネッガ、かわいいですよね♪
昨年のアカデミー賞では主演女優賞にノミネートされていましたが、演技も素晴らしかったです。
ジョエル・エドガートンも素敵で、互いを見つめる二人の思いやりに満ちた表情が印象的でした。
nice!&コメントありがとうございました。

cocoさん
nice!&ご訪問ありがとうございます☆
by Naka (2018-06-04 00:25) 

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