「火影に咲く」木内昇 [本]
幕末の志士と女性たちの関係を通して、時代に翻弄された人々の哀感を謳った6つの短編が収められています。
沖田総司、高杉晋作、坂本龍馬、中村半次郎など、動乱の時代を生きた志士たちの人生の一瞬が切り取られ、関わった女性たちの存在から、彼らの儚くも美しい生き様が鮮やかに浮かび上がってきます。
本当に物語のような出来事があったかも知れないと想像すると、歴史に名を残した志士たち、名もない人々、誰もがかけがえのない人生を懸命に生きていたのだと、切ないけれど救われたような気持ちになりました。死と隣合わせの男たちを見つめる女たちの心の強さも印象的です。
大河ドラマの「西郷どん」を観ているのもあって、時代背景がくっきりと浮かび、ひたむきに生きた人々の想いが胸に突き刺さりました。
木内昇氏の作品は、人間への愛おしさが詰まった文章が魅力的です。登場人物の細やかな心理描写が味わい深く、いつも物語の世界に引き込まれます。本作の短編もどれも深く心に残りました。
幕末の時代、短く激しい人生を生きた男たちは、魅力的ですね。
by coco030705 (2018-10-14 00:56)
cocoさん
nice!&コメントありがとうございます。
木内昇さんは新刊が出る度にチェックしている、お気に入りの作家のひとりです。
特に、名もなき人々の人生に光を当てた時代小説は味わい深くて好きです(^^。
>いっぷくさん
ご訪問&nice!をありがとうございます☆
by Naka (2018-10-18 01:07)
時代物はあまり馴染みがないのですが〜
幕末は、いろいろと描くテーマがあるのでしょうね♪
動乱の時代に、ひっそりと咲く物語・・・ステキです(^^)
by のらん (2018-10-27 12:35)
いっぷくさん
ネオ・アッキーさん
のらんさん
nice!をありがとうございます☆
のらんさん
コメントもありがとうございます。
私は、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んでから本格的に時代小説が好きになりました。
150年ほど前の日本の人々がどのような人生を送ったか、想像するとワクワクしたり切なかったり・・・。本作も味わい深い物語でした☆
by Naka (2018-10-29 01:03)