「ガーンジー島の読書会の秘密」 [映画(新作)]
THE GUERNSEY LITERARY AND POTATO PEEL PIE SOCIETY
2018フランス/イギリス
監督:マイク・ニューウェル
原作:メアリー・アン・シェイファー&アニー・バロウズ『ガーンジー島の読書会』
出演:リリー・ジェームズ、ミキール・ハースマン、グレン・パウエル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、キャサリン・パーキンソン、マシュー・グード、トム・コートネイ、 ペネロープ・ウィルトン
ガーンジー島、知らなかったので調べました。イギリス海峡にあるチャンネル諸島のひとつで、第二次世界大戦中1940〜1945年にナチス・ドイツに占領されていた歴史を持つ島です。
本作は、戦後の1946年、ガーンジー島の読書会のメンバーから届いた手紙をきっかけに、取材のためにロンドンから島を訪れた作家のジュリエットが、その島で起きた悲しい出来事を解き明かして行くというストーリーです。
ジュリエットを演じたのはリリー・ジェームズ。「ダウントン・アビー」で可愛い人だなぁと思っていました。「シンデレラ」での演技も印象深くて、好きな女優さんです。ちなみに本作の共演者には「ダウントン・アビー」の出演俳優が何人か出演していました。
ドイツ進行直前に島から出て疎開した大勢の人々、島への空襲、ドイツによる食料や家畜の没収。島の人々の苦難の歴史が明かされます。そして読書会の創始者エリザベスの姿がない理由も・・・。
最初は警戒していた読書会の人々とジュリエットが徐々に心を通わせて行く様には、心が温まりました。また、読書会のテーマがブロンテ姉妹だったりするのですが、楽しそうに議論するメンバーたちを見て、人々の心を支える読書会、本の大切さを強く感じました。
島での経験によって、自らの人生を見つめ直し、作家としての使命感を新たにするジュリエットの成長物語でもあります。恋愛の部分には共感しづらいところもありましたが、リリー・ジェームズの演技と、彼女の雰囲気に役が合っていたのが良かった。
そして何よりガーンジー島の自然が素晴らしい。捕虜やユダヤ人らしき囚人の強制労働によって建設された要塞が、美しい風景の中で歴史の重さを物語っていました。
☆☆☆☆
よさそうな映画なので、観たいと思っています。
by coco030705 (2019-09-25 16:57)
cocoさん
nice!&コメントありがとうございます。
地味ながらいい作品でした。
”読書会”というモチーフは惹かれますね(^^
リリー・ジェイムズは実写版「シンデレラ」も演じていましたがますます注目の女優だと思います。
by Naka (2019-09-26 00:03)