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「フォードvsフェラーリ」 [映画(新作)]

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Ford v. Ferrari
2019アメリカ
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ、トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス、ノア・ジュプ、レモ・ジローネ

 社運を賭けてル・マンに参戦し、絶対王者フェラーリに挑んだフォード・モーター社の実話です。

 フォード社からレース車の開発とチームの運営を任された元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーと、彼がテストドライバーとして雇った変人だが天才的なレーサー、ケン・マイルズ。二人の人物を中心に、限られた時間の中で試行錯誤しながら、最高の性能とスピードを追究するエンジニアやドライバーたちの熱い闘いが繰り広げられます。

 時に激しく議論を交わしながら協力して同じ目的に突き進む中で、深い信頼で結ばれて行くシェルビーとマイルズの男同士の友情にぐっと来ました。マット・デイモンとクリスチャン・ベールの演技が素晴らしい。

 美しい造形のレースカー。唸るエンジン音とスピード感満載の臨場感溢れるレースシーンは興奮しました。ピットストップの緊張感もリアルに伝わって来ます。
 ド迫力のレースをたっぷりと魅せてくれますが、ずっと観ていても飽きない。ハンドルを握るクリスチャン・ベールもとても格好良くて、153分の上映時間が短いくらいでした。

 経営陣と現場の板挟み的な立場で葛藤するマット・デイモンもいい。フォード社の経営陣と現場との対立は見応えありました。

 マイルズの家族との絆も丁寧に描かれていました。息子を演じたノア・ジュプが可愛いかった。


 まさかの展開の終盤は衝撃を受けました。全てが実際の出来事でないにしても、これが実話とは驚きです。


 本作で描かれた1966年のル・マン24時間耐久レースからフォードは4連覇を成し遂げます。この栄光の裏には多くの失敗と、それを乗り越えるための大きな努力と犠牲があった。その一端を知る事が出来て良かったと思います。

 本作はアカデミー賞にも数部門ノミネートされています。授賞式の楽しみが増えました。

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nice!(8)  コメント(4) 

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コメント 4

のらん

自動車メーカーが威信をかけて臨むモータースポーツ、
陰には情熱的な人間ドラマがあるのですね〜♪
↓寅さんの最新作も、ご覧になったのですね(^.^)
by のらん (2020-01-18 14:19) 

Naka

のらんさん
nice!&コメントありがとうございます。
正に情熱的な人間ドラマで、引き込まれました♪
レースシーンも凄かったし、企業同士のプライドのぶつかり合いや、フォード内の上層部と現場の闘いも面白かったです。
「寅さん」は新年からほっこり出来て良かったです。以来、主題歌をつい口ずさんでしまいます。(^^

by Naka (2020-01-20 00:01) 

きさ

見たいと思っていたのですが、風邪で見るのが遅くなりました。
これは面白かったですね。
とにかくレースシーンの演出が快調。
マット・デイモン、クリスチャン・ベールはじめ出演者も好演していました。
お話も面白い。
フェラーリとの合併が流れて激怒したフォードの会長フォード2世はル・マンでフェラーリを倒す車を作る事を指示します。
レースに積極的なアイアコッカ(後フォード社長に)はマット・デイモン演じるキャロル・シェルビーにマシン開発を依頼します。
シェルビーはテストドライバーとしてクリスチャン・ベール演じるマイルズを選びます。
色々あって、1966年のル・マンのレースが描かれます。
フォード副社長のレオ・ビーブが悪役として描かれますが、実際にはビーブは好人物だったという説もあります。
マイルズと合わなかったというのは本当らしいですが。
by きさ (2020-02-01 14:51) 

Naka

きささん
nice!&コメントありがとうございます。
快復されたということですね。良かったです♪
フォードとフェラーリの因縁、フォード内の対立など、興味深いストーリーでした。
レースシーンは臨場感凄くてエキサイティングでした。クリスチャン・ベールが格好良かった。彼もマット・デイモンも演技が上手いので引き込まれますね。
実話の重みを感じるいい作品でした☆
by Naka (2020-02-02 22:27) 

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