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「炎の人ゴッホ」 [旧作(DVD・TV)]

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LUST FOR LIFE
1956アメリカ
監督:ヴィンセント・ミネリ
原作:アーヴィング・ストーン

出演:カーク・ダグラス、ジェームズ・ドナルド、アンソニー・クイン、パメラ・ブラウン、ジル・ベネット、エヴェレット・スローン、ニオール・マッギニス


 こちらも12月。ゴッホが気になって少し前に録画したものを観ました。

 青年期から37歳で自殺するまでのゴッホの生涯を描いた伝記映画です。

 父親と同じ伝道師となるも、貧しい労働者への献身が過ぎて破門され、弟テオの援助を受けて本格的に画家の道に進む。大失恋の後、パリへ。そこで多くの画家に刺激を受け、意気投合したゴーギャンとアルルで共同生活を始める。しかし、ほど無く二人の関係は悪化、耳切り事件を起こしたゴッホは精神病院へ入る。退院後はパリから少し離れた村オーヴェルで制作を続けるが、37歳の時ピストルで自ら命を断つ。・・・というドラマティックな生涯が綴られています。


 それぞれの時代の出来事を順に追いながら、ゴッホの代表作を紹介していて、ゴッホの全てがわかる年譜のような作品でした。

 ゴッホの多様で繊細でエモーショナルな作品の数々に改めて感動。描くことへの情熱というか、執念の凄さに圧倒されました。

 ゴッホを演じたカーク・ダグラスが素晴らしい。外見だけでなくゴッホの魂が乗り移ったような演技に引き込まれます。また、ゴーギャン役のアンソニー・クインも強烈な印象を残します。実物を見て現実を描いたゴッホとは対照的に、想像に重きを置いて描いたゴーギャン。今度はゴーギャンの人生も詳しく知りたくなりました。アカデミー賞で、K・ダグラスは主演男優賞にノミネートされ、A・クインは助演男優賞を受賞しています。

 作品が全く売れない中、テオがゴッホに資金援助を続けた事が不思議でしたが、本作を観て腑に落ちた気がします。兄への愛と芸術全体への理解がとても深い人だったのだろうと思いました。

☆☆☆☆



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