「戦下の淡き光」マイケル・オンダーチェ著 [本]
マイケル・オンダーチェ
田栗美奈子訳
”1945年、うちの両親は、犯罪者かもしれない男ふたりの手に僕らをゆだねて姿を消した。”
謎めいた文章から始まります。
戦時中に諜報活動に携わった母親の秘密を、主人公が少年期の回想と共に考察する物語。当事者だけでなく、後世にも暗い影を落とす戦争の怖さが伝わって来る内容でした。
時間軸や現実と憶測の境が曖昧で、捉え所のない文章ですが、その心地良さに引き込まれます。
著者は「イングリッシュ・ペイシェント」の原作者で、本は未読ですが映画のふわっとした感覚は似ていると思いました。
ふと、昔の記憶や、昔に抱いた感情が蘇る瞬間があり、甘く切なく胸を揺さぶられます。
ふわっとしたまま読み終えたのですが、主人公の人生に想いを馳せ、後からじわじわと哀しいような切ないような、気持ちが心に広がりました。
田栗美奈子訳
”1945年、うちの両親は、犯罪者かもしれない男ふたりの手に僕らをゆだねて姿を消した。”
謎めいた文章から始まります。
戦時中に諜報活動に携わった母親の秘密を、主人公が少年期の回想と共に考察する物語。当事者だけでなく、後世にも暗い影を落とす戦争の怖さが伝わって来る内容でした。
時間軸や現実と憶測の境が曖昧で、捉え所のない文章ですが、その心地良さに引き込まれます。
著者は「イングリッシュ・ペイシェント」の原作者で、本は未読ですが映画のふわっとした感覚は似ていると思いました。
ふと、昔の記憶や、昔に抱いた感情が蘇る瞬間があり、甘く切なく胸を揺さぶられます。
ふわっとしたまま読み終えたのですが、主人公の人生に想いを馳せ、後からじわじわと哀しいような切ないような、気持ちが心に広がりました。
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