「ミレニアム 死すべき女」ダヴィド・ラーゲルクランツ [本]
「ミレニアム」三部作の著者、スティーグ・ラーソンの死後、ダヴィド・ラーゲルクランツが受け継ぎ執筆した三部作の三作目です。
登場人物が多く、慣れない発音の名前が多いので一気に読まないと人物の相関関係を忘れそうなのですが、そうでなくても先が気になって一気に読ませる面白さでした。
ストックホルムで発見された身元不明の男の死体。そのポケットにはミカエルの電話番号が入っていた。ミカエルは男の死を巡る謎の解明に乗り出し、リスベットに調査を依頼する。その頃リスベットは身を隠して双子の妹カミラとの対決に備えていた。
相変わらず頭脳明晰で孤高に生きるリスベットが格好いい。敵には容赦のない彼女が、信頼する人に見せる不器用な優しさには切なくなります。
冷静沈着な彼女がカミラの存在に心が揺れる姿には胸が痛みました。
一作目から読んできて、ミカエルとリスベットの一心同体のような強い絆が好きでした。これでもう二人に会えないのかと思うと寂しい限りです。